和梨のムース
Nashi Pear Mousse
和梨のコンポートを使ってつくるムースです。
コンポートにした梨をミキサーにかけてピュレにし、生クリームを加えて固めるだけのシンプルなムース。コンポートのシロップをゼリーにして合わせれば、初秋のグラスデザートに。あっさりとした甘さ、さらりとした喉越し、シャキシャキとした食感が楽しい、和菓子のような味わいも。
たくさん梨が手に入ったらまずはコンポートに。そしてお菓子すれば2倍のお楽しみに。
梨について
和梨の旬は8〜9月。滑らかな食感の洋梨に対して、和梨はザラザラ・シャリシャリとした舌触り。「sand pear(砂の梨)」と呼ばれ、かつて海外では人気がなかったようです。今はみずみずしい果汁がたっぷりの梨ということで「water pear(水の梨)」とも呼ばれています。日本では昔「梨」の音が「無し」と通じるところから、縁起を担いで「有りの実」と言ったそう。
美味しい梨の選び方は皮に張りがあり、重みのあるもの。皮のザラザラ斑点は熟すにつれて滑らかになっていきます。そのまま食べてイマイチというものでもコンポートやお菓子にすることで美味しくいただけます。
材料 | INGREDIENTS
100ml グラス 4個分
【和梨のムース】
・和梨のコンポート 梨1個分(正味約200g)
・粉ゼラチン 5g
・水 25ml
・生クリーム(乳脂肪分35%)100ml
・グラニュー糖(または上白糖) 20g
【和梨のゼリー】
・和梨のコンポートのシロップ 100ml
・ゼラチン 3g
・水 15ml
・和梨のコンポート 梨1/4個分(5mm角にカットしておく)
下準備
和梨のムース用、和梨のゼリー用の粉ゼラチンは水でといて、冷蔵庫で30分ふやかしておきます。
◇ ゼラチンをふやかすポイントはこちら >
1. 和梨のムースを作ります。
和梨のコンポートを適当な大きさにカットしてミキサーに入れます。
2. 固まりがなくなるまでミキサーにかけて、ピュレにします。
◇ ミキサーがうまく回らない場合は、コンポートのシロップを大さじ1〜2を加えてかけます。
3. あらかじめふやかしておいたゼラチンを容器にちぎり入れ、湯煎にあてて溶かします。
◇ ゼラチンの溶ける温度は50〜60℃です。鍋を火にかけながら湯煎するなど高温で溶かすとタンパク質が分解されて固まりにくくなることがあるので気をつけてください。
4. ゼラチンが溶けたら、2の梨のピュレをボウルに移して合わせます。
POINT
冷蔵庫で保存しておいた梨のコンポートを使用する場合はピュレが冷たく、ゼラチンを入れ瞬間に粒状の固まりになってしまうことがあります。写真1、2のように、溶けたゼラチンにあらかじめ少量のピュレを入れてよく混ぜ合わせてから、残りの梨のピュレと合わせると、ゼラチンが固まってしまうことなくきれいになじみます。
5. 生クリームとグラニュー糖を別のボウルに入れ、氷水に当てながら3分立てにします。
◇ 3分立ては、少しとろみがつき始めたくらいの状態です。もっと泡立てると、しっかりとしたムースに仕上がりますが、まだ暑さの残る季節のムースなので、軽く泡立てた生クリームでさらっとした食感に仕上げています。
6. 4の梨のピュレに生クリームを加えます。
7. ゴムベラで全体がなじむように混ぜます。
8. グラスに流して、冷蔵庫で2時間冷やし固めます。
◇ 急いで作りたいときは冷凍庫で30分で固まります。30分経ったら冷蔵庫に必ず移してください。
和梨のゼリーを作ります。
9. あらかじめふやかしておいたゼラチンを容器にちぎり入れ、湯煎にあてて溶かします。
10. ゼラチンが溶けたら、和梨のコンポートのシロップを加えて混ぜます。
11. 濾しながら別のボウルに移します。
12. 梨のコンポートを加え、氷水に当ててたまにかき混ぜながらとろみをつけます。
13. とろみがついたら和梨のムースの上にのせ、冷蔵庫で30分冷やし固めます。
<保存について>
冷蔵庫で3日ほど日持ちします。