フォンランドの森へ、キノコを採りに

フォンランドの森へ、キノコを採りに|Mushroom gathering in the forests of Finland
世界の家庭から

Mushroom gathering in the forests of Finland


ベリーの終わりとキノコの始まりを求めて、9月の北欧フィンランドへ。

7、8、9月の約3ヶ月しか農作物が採れないと聞いた時、フィンランドでは長い冬に備えてどのように食料を保存しているのか、それをどんな風に調理して食べているのかということが知りたくなりました。
「それならば9月は最適な時期ですよ。ベリーもまだ森に残っているし、キノコも始まったばかり。」と友人に教えてもらい決めた旅でした。森に入ってベリーやキノコを収穫し、採れたばかりの山の恵をいただく料理にも出会えました。

フォンランドの森へ、キノコを採りに|Mushroom gathering in the forests of Finland
フォンランドの森へ、キノコを採りに|Mushroom gathering in the forests of Finland
フォンランドの森へ、キノコを採りに|Mushroom gathering in the forests of Finland
フォンランドの森へ、キノコを採りに|Mushroom gathering in the forests of Finland


キノコを求めてフォンランドの森へ

首都ヘルシンキから少し離れると、そこには広大な国立公園の森が広がっています。
険しい山がなく、なだらかな起伏が続くフィンランドの森。『森はみんなのもの』というルールがあり、夏から秋は森に行けば誰でもベリーやキノコが収穫できるそう。とはいえ、キノコの中には毒があるものも。専門的な知識は不可欠です。聞いたところによると、フィンランドの森には3000種類のきのこが生息していて、そのうち毒キノコは6種類。ファンタージーの世界にしか存在しないと思っていた真っ赤な毒キノコも本当にありました。

フォンランドの森へ、キノコを採りに|Mushroom gathering in the forests of Finland
フォンランドの森へ、キノコを採りに|Mushroom gathering in the forests of Finland
フォンランドの森へ、キノコを採りに|Mushroom gathering in the forests of Finland


針葉樹の広がる森の中を歩きながら、木のまわりを探します。
木の子というだけあって、キノコは岩が多いところには生えず、木のあるところにあるのです。1つキノコを見つけると、途端に気付くのです。その周りのたくさんのキノコを。最初は見えなくても、目が慣れてくるとどんどん気付き始めるのがおもしろい。

フォンランドの森へ、キノコを採りに|Mushroom gathering in the forests of Finland
フォンランドの森へ、キノコを採りに|Mushroom gathering in the forests of Finland


食べられるきのこの見分け方も教わりながら

きのこは根本から採り、根本の方が膨らんでいたら胞子が広がっているので食べてはだめ。傘の裏に傷をつけて白いミルクのようなものが出たら良いきのこ。
苦味のあるきのこでも、5分ほど2回茹でこぼせば美味しく食べられる。
最初はどんなキノコにも感動していましたが、徐々に美味しいキノコの種類を知り、最終的には美味しいキノコだけを目で追っている自分がいて… アンズダケ、トランペットシャンテレル、クロラッパタケ、そして。ポルチーニ… フィンランドの人も同じだそう。

フォンランドの森へ、キノコを採りに|Mushroom gathering in the forests of Finland
フォンランドの森へ、キノコを採りに|Mushroom gathering in the forests of Finland


キノコ採りの必需品『キノコナイフ』と『かご』

キノコ採りに欠かせないのが持ち手の部分にブラシがついている『キノコナイフ』です。
自然の中で育ったキノコは完璧なものばかりではありません。中に虫が入っていたり、腐っていたり。採ったらすぐにキノコを半分にカットして中をチェックしてみます。見た目はパーフェクトでも諦めなくてはならないことも多々… 問題がなければ、ブラシで土を落としてそっとカゴへ。

収穫したキノコを集めるかごも重要です。白樺の皮や植物の蔓でできたカゴに入れているのはおしゃれだからではなく、キノコを痛めにず持って帰るための必需品です。ビニール袋に入れてしまうと、キノコが蒸れて途端に痛みはじめるのだそう。カゴに入れるとキノコの胞子が網目から抜けて森に広がり、子孫を残すという循環も。

『森のものは、森で処理をしてから持ち帰る』
土についている微生物や菌、キノコの中の虫もみな森に生息している生き物たち。キノコナイフやカゴも、森のものを森にそのまま返し、生態系を未来につなげる役割もあるということを知りました。

フォンランドの森へ、キノコを採りに|Mushroom gathering in the forests of Finland


収穫したばかりのキノコは、森と同じ香りがしました。
木とキノコは森の中で共生し、互いに栄養を与え合って森の生態系を支えています。
食の探究心から望んだキノコ採りでしたが、自然の尊さを実感する時間となりました

 

FURTHERS