コーンブレッド

アメリカのお菓子

Cornbread


黄色いミモザの花、菜の花畑、野に咲くたんぽぽ。色鮮やかな黄色とあたたかな日差しに誘われて、春が訪れるとなぜかコーンブレッドを作りたくなります。

コーンブレッドはアメリカで愛されるトウモロコシの粉を使ったクイックブレッドです。ブレッドといっても、発酵もさせず、材料にトウモロコシの粉を混ぜて焼き上げます。古来からアメリカ大陸で栽培されてきたトウモロコシ。小麦がまだ高価だった時代には、乾燥させて粉にして長期保存しながら、料理にお菓子にと多用されてきました。コーンブレッドの作り方は様々。アメリカ南部ではあまり砂糖は使わずに焼いてチリコンカンなど豆類と合わせ朝食に、北部では砂糖と小麦粉を加えてケーキ風に焼き上げます。

このコーンブレッドは、北部タイプ。ほんのり甘く、アーモンドパウダーを加えた贅沢な味わい。粗めに挽いたコーングリッツのプチプチとした歯応えと、ほろっとした軽い食感があとを引きます。朝食にもおやつにも、ピクニックにも。春を迎えた喜びを感じる黄色が眩しいコーンブレッド。もちろん、一年中楽しめます。

コーンブレッド レシピ | Cornbread recipe

材料 | INGREDIENTS
外寸 21×9×H7cm パウンド型 1台分
無塩バター 120g(常温に戻す)
・グラニュー糖 60g
・塩 ひとつまみ
2個(常温に戻す)
・薄力粉 60g
・アーモンドパウダー 60g
・ベーキングパウダー 小さじ1
・コーングリッツ 60g(下記参照)

◇ パウンド型がなくてもバットやマフィンカップなどで作れます。ページ下のQ&Aをご参照ください。 

コーンブレッド レシピ | Cornbread recipe

コーングリッツ
コーングリッツはトウモロコシを挽いて粉にしたものです。粗挽きのものを「コーングリッツ」、細引きのものを「コーンミール」、パウダー状にさらに細かく挽いたものを「コーンフラワー」と言います。
コーングリッツは、ほのかにトウモロコシの甘みを感じられ、ザクザク、プチプチとした食感が楽しく仕上がるのが特徴です。
コーンブレッドには、コーングリッツ、コーンミール、コーンフラワーどれでも使えますが、食感や膨らみ方が少しずつ違ってきます。お好みで使い分けてみてください。

コーンブレッド レシピ | Cornbread recipe

型の準備
オーブンシートを型の外枠より少し内側になるように折り目をつけます。立ち上がりの部分をカットして、型にを敷いておきます。


オーブンを170°Cに予熱しておきます

コーンブレッド レシピ | Cornbread recipe

1. 室温に戻しておいた無塩バターをホイッパーでクリーム状にします。
◇ 室温に戻しておいてもバターが固い時は >>>

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2. グラニュー糖を加えて、ホイッパーですり混ぜます。

コーンブレッド レシピ | Cornbread recipe

3. 常温に戻しておいた卵を10回くらいに分けて加え、そのつど混ぜ合わせます。
POINT.
コーンブレッドを美味しく作るポイントは卵の加え方。常温に戻した卵を少し加え、ホイッパーですり混ぜます。水気が見えなくなり生地がつながったらすぐに次を加えます。混ぜすぎたり、卵が冷たいと分離しやすいので、卵の温度と混ぜ方は慎重に。
◇ 卵の温度について詳しくはこちら >>>

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4. 薄力粉、アーモンドパウダー、ベーキングパウダーを合わせてふるい入れます。

コーンブレッド レシピ | Cornbread recipe

5. コーングリッツを加えます。

コーンブレッド レシピ | Cornbread recipe

6. ゴムベラで粉気がなくなるまで混ぜ合わせます。
◇ 粉が混ざりきっていないと膨らみが悪くなります。ツヤが戻るまでしっかりと混ぜます。

コーンブレッド レシピ | Cornbread recipe
コーンブレッド レシピ | Cornbread recipe

7. オーブンシートを敷いた型に流し入れ平らにならします。
170°Cに予熱したオーブン(2段の場合は下段)で40〜45分焼きます。
◇ 型の隅にパレットを当て、型に沿ってオーブンシートにスジをつけます。隅まできちんと生地を流すと、エッジの美しい焼き上がりに。

コーンブレッド レシピ | Cornbread recipe

8. 割れ目の部分に水気がなければ焼き上がりです。

9. 焼きあがったらすぐに型とオーブンシートをはずして、網の上に移します。
焼き立てのあたたかいコーンブレッドも美味しいです。

コーンブレッド レシピ | Cornbread recipe

<保存について>
密閉容器や保存袋に入れて、常温で約1週間ほどほど美味しくいただけます。


Q & A


Q. パウンド型以外の型でも作れますか?

A. 下記のような型でも作れます。それぞれ焼き時間が変わりますので目安にしてください。竹串をさして、生地がついてこなければ焼き上がりです。
・丸型(直径18cm)1台分:焼き時間 170°C 35〜40分
・バット(約24×18×H3cm) 1台分:焼き時間 170°C 35〜40分
・マフィンカップ(直径約5×H4cm)約10個分:焼き時間 170°C 25〜30分

Q. 卵を入れた時に分離してしまった際の対処法は?

A. 同量のバターと卵で作るコーンブレッド。油分(バター)に同じ量の水分(卵)を混ぜていくのですから、お菓子の中でも分離しやすい生地。分離すると混ぜれば混ぜるほど、バターの脂肪分は固まり、水分が出てきます。そんな時は、薄力粉を大さじ1〜2加えてゴムベラで混ぜてください。粉が水分を吸って、生地が再びつながります。


Q.  ハンドミキサーを使って作ってもよいですか?

A. 油分(バター)と同じ量の水分(卵)を加えていく際に、混ぜすぎてしまうと分離しやすくなります。卵を加える際に、ホイッパーで丁寧に混ぜることが美味しいコーンブレッドを作るポイントです。

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