キャロットケーキ
Carrot Cake
アメリカやヨーロッパの各地で親しまれているキャロットケーキ。もともとはイギリスのお菓子です。まだ砂糖が貴重だった時代に、お砂糖の代わりとして甘い人参を用いたことが始まりとか。たっぷりのすりおろし人参、くるみ、レーズンを加え、バターではなくオイルで作るケーキは軽い食感でとてもヘルシー。どんな季節にも作りやすく、順番に混ぜていくだけなのでとても手軽です。
材料 | INGREDIENTS
18×18cm 角セルクル1台分
・卵 2個
・三温糖(またはきび糖、ブラウンシュガー)100g
・塩 ひとつまみ
・サラダオイル 100ml
・人参 200g(小さめ2本くらい)
・レーズン 30g
・くるみ 50g
・薄力粉 150g
・ベーキングパウダー小さじ1/2
・重曹 小さじ1/2(なければベーキングパウダーでもOK)
・シナモン 小さじ1
【クリームチーズアイシング】
・クリームチーズ 100g(常温に戻す)
・無塩バター 50g(常温に戻す)
・粉砂糖 25g
◇ 角セルクルがなくてもバットやパウンド型、マフィンカップなどで作れます。ページ下のQ&Aをご参照ください。
型の準備
オーブンシートを型の外枠より少し内側になるように折り目をつけます。立ち上がりの部分をカットして、型にを敷いておきます。
下準備 1
くるみを空焼きします。
天板にキッチンペーパーを敷き、くるみを乗せ、170°Cに予熱したオーブン(2段の場合は上段)で7分空焼きします。オーブンから取り出し、天板の上で冷まします。冷めたら適当な大きさに砕いておきます。
◇ キッチンペーパーを敷くことで、くるみから出る余分な油を吸い取り、カリッと仕上げます。
下準備 2
人参をすりおろします。
人参の皮をむき、すりおろします。おろし器はあまり水気の出ないタイプがオススメです。私はチーズおろしを使っています。
◇ 陶器の大根おろし器などは、おろした際に繊維を潰して水気が出やすいです。水気が出た人参を加えると、生地が水っぽくなってしまい、ベッタとした仕上がりのケーキに。。。
オーブンを180°Cに予熱しておきます
1. ボウルに卵をときほぐし、三温糖を加えます。
2. ハンドミキサーでざっと混ぜます。
POINT.
バターはもともと空気を含んで作られていますが、オイルは液体なので、そこに材料を混ぜるだけだとぎゅっと締まった重い仕上がりのケーキになってしまいます。生地に空気をたくさん含ませるとふわっとやわらなか食感に仕上がるので、ハンドミキサーがおすすめですが、なければホイッパーでも作れます。
3. サラダオイルを加えます。
4. 2分ほど、ハンドミキサーで混ぜ続けます。
5. すりおろしておいた人参と、レーズンを加えてゴムベラでざっと混ぜます。
6. 薄力粉、ベーキングパウダー、重曹、シナモンを合わせてふるい入れます。
7. 空焼きして冷ましておいたくるみを加えます。
8. ゴムベラで粉気がなくなるまで混ぜます。
◇ツヤが戻るまでしっかりと。
9. 型を天板に乗せ、生地を流し入れます。
180°Cに予熱したオーブン(2段の場合は下段)で35分〜40分焼きます。竹串をさして、生地がついてこなければ焼き上がりです。
10. 焼きたては柔らかいので天板のごと網の上で5分ほど置きます。
11. 天板とセルクルをはずし、網の上で冷まします。
【クリームチーズアイシング】
濃厚でクリーミーなクリームチーズのアイシングはキャロットケーキによく合うトッピングです。お好みでどうぞ。
1. 室温に戻した無塩バターをクリーム状にします。
◇ 室温に戻しておいてもバターが固い時は >>>
2. 室温に戻したクリームチーズを加えて、ハンドミキサーでなめらかになるまで混ぜます。
◇ クリームチーズは常温に戻しても硬く、混ぜても塊がのこってしまうことがあります。ホイッパーでも作れますが、ハンドミキサーですとよりなめらかな仕上がりに。
3. 粉砂糖をふるい入れます。
4. 粉気がなくなるまで混ぜます。
5. キャロットケーキが冷めたら、トッピングします。
<保存について>
密閉容器に入れて、常温(涼しい場所)で2日ほど日持ちします。
クリームチーズアイシングをのせてなければ、1週間ほど日持ちします。
<手土産のアイデア>
キャロットケーキは常温で持ち歩けるので、手土産にぴったり。
持って行った先にナイフがなかったり、ピクニックでみんなで食べるなど、カットして持って行きたいときは、オーブンシートが役に立ちます。ケーキの幅にオーブンシートカットして、側面と底に沿わせて箱に入れれば、クリームが崩れず、お皿に取り分けやすいです。
Q & A
Q. 角セルクル以外の型でも作れますか?
A. 下記のような型でも作れます。それぞれ焼き時間が変わりますので目安にしてください。
・丸型(直径18cm)1台分:焼き時間 180°C 35〜40分
・バット(約24×18×H3cm) 1台分:焼き時間 180°C 35〜40分
・パウンド型 (約20×8×H7cm)1台分:焼き時間 180°C 45分
・マフィンカップ(直径約5×H4cm)約10個分:焼き時間 180°C 25分
Q. なぜ重曹を入れるのですか?
A. ベーキングパウダーと重曹、どちらも生地を膨らませるのを助ける役割です。
ベーキングパウダーは重曹に他の成分を合わせて、素材の風味を損ねず安定して膨らませるように作られたもの。
ベーキングバウダーに比べて重曹はしっとりと膨らむので、今回は重曹も使用していますが、なければベーキングバウダーだけでも作れます。